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日々思うこととか、アニメの感想とか かなり気まぐれです ネタバレ要注意!
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「緑色の砂」
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昼下がり、心地よい日差しが子供たちを包み込む

「属性と言うのは2種類あります
 まず一つ目は術師自身の属性…魔源属性といいます
 術師の魔力の源となるのが何か…地水火風、陰陽、光、闇が基本ですね
 またこの属性が生まれつきか生まれてからついたものかによって
 先天性、後天性と分けて考える考え方もあります」

子供たちは黒板に書かれた文字を見て頷く

「そして2つ目は術の属性…そのまま術属性ですね
 その魔術が何の属性か、これには先ほど言った地水火風、陰陽、光、闇の他に
 超…超能力、呪妖霊など様々に分類されます
 超能力や呪妖霊などは魔術とは別に分類されていますが」

「属性を知ることは術師にとってとても重要な事です
 下位の魔術は属性に関係なく大抵誰でも使えます
 しかし、上位の魔術となると、その属性を極めないと使えないものが多くなります
 火なら火属性、超なら超能力…といったように
 上位魔術を使う多くの術師は一つの系統を極めることになります」

黒板からはチョークのカチカチした音が響く
さて、と女性は続けた
「では、どの属性を極めるか…基本的には自分の魔源属性と同じ属性を
 極める事が多いです
 しかし、火魔源属性が水属性の術を使う事も出来ますし、
 一概には言えません
 また、呪妖霊や超能力などは魔源属性にありませんので、
 それらでは魔源属性との関連はあまりありませんね
 

 皆さんがどういう術師になりたいのか、どういう術を極めたいのか
 それが一番重要になってきます」

ここまでで、「なにか質問はありますか?」
前を見ていた子供たちが一斉に先生から視線をそらす

沈黙した時間が続くかと思われた

恐る恐る一本の手があがる
「はい、なんですか?」
「あ、あの…上位魔術を使うにはその系統の術を極めないといけないんですよね」
「そうですね 中には2系統3系統と増やす術師もいますが、
 多くの術師は1系統となります」
「では…」

少年の言いづらそうに続けた
「リシード様はどうして、様々な系統の魔術を使えるのですか?」
そうですね…と先生は考え込む
「ごく稀に、そういう体質の…いわゆる天性を持った人が生まれるのは事実です
 皆さんが知っている人で言うと…」


「魔界の王、魔王ラーギ様がそうですね」
魔王と聞いた瞬間子どもたちはざわめいた

「確か、ラーギ様も全ての系統の術を使えたはずです
 こういうケースは本当に稀で、あまり聞きませんけどね」


アークはつまらなかった
こういう時、去年までなら自分が話題になっていたのに

たった一時のあの出来事のおがけで
この家の跡取りである自分はナンバー2

どこの馬の骨ともわからない少年がトップに立ち
一瞬、リシードがラーギの子ではないかと思ったが、
だったらどうしてこんなところにいるのか
ありえないと思った

ふとリシードの方を見ると、
周囲からちやほやされて、軽く笑みをこぼしている
「本当は魔王の子じゃないんですか?」
「おぉ、魔界の王子様」

「まさか…」
まんざらでもない様子のリシードにアークは
心の中で舌打ちした











「釣り野伏せ…してみる?」
「御冗談を」

カイルの悪戯心満載の瞳が微笑んだ
それに間髪いれずツッコむスピリタス


「うふふ
 で、どうすればいいんですの?」
「俺とウィンであのカスアードの少年と戦おう
 スピリタスとロウビィは本隊の方を頼む」
「俺と…スピリタスの2人…ですか?」
「途中からフェーレンも合流する
 カスアードの彼にも隊が付くはずだし、
 アーロムの編成はここに示してある通りだ」
カイルはPCから表を印刷すると、それを皆の前に出した
「襲撃はいつになりますか?」
「明日の朝方だ」
みぃは編成表を見ながら、カイルに問いかける
「こちらとしても準備は万全にしておかなければなりませんね」
「あぁ、釣ってもいいけど、伏せてはいけない」行動の動きが遅くなる
いつも通りの感じで行こう






「スピリタスを守る…か」
ロウビィは月明かりの下、一人佇んでいた
「無茶言うなよ、軍師のくせに」

「誰を守ると?」
「げ」
「げとは何だ」
いつからそこにいたのだろうか、
スピリタスは無機質な目をロウビィにぐいと近づけた

観念したロウビィは両手をあげて降参のポーズをとる

「フェーレンが言ってたんだよ、お前を守れって」
「俺がお前に守られるほど弱いと思うか?」
「だから、無茶言うなよって言ったんだよ」

身長差では勝っているものの、どうしてスピリタスに押され気味なのか

「クズが」
「クズで結構」

ロウビィの胸倉をやっと解放したスピリタスは
すたすたと去って行った

「……やっぱ、俺には無理」
偶には当てを外せよ、フェーレン

諦めたロウビィは笛を手に蜂を呼び出した
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続き考えないといけない……

ついに最終決戦なんで   (そんな大層なもんじゃない
気合い入れて考えないと

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