日々思うこととか、アニメの感想とか
かなり気まぐれです ネタバレ要注意!
ガンダ/ムがイナズ/マイレブンになってる(笑)
いえ、公式HPを見た程度なので
本編がどうなのかはしりませんが
元々ガンダムは興味ないので。。。
二話完成しました
……が、小文に夢中すぎて
今週の発表の準備が全くだよ
今回は一話より少し短めの4分割
切るところ、すごく迷った (いや、発表の準備しろよ
------
「と言うように、DNAは遺伝を担う重要な物質となっております」
大きなパネルを白衣の係員が解説する
「ではここで、実際にDNAを合成してみましょう」
机の上にはブロックで作られたDNAの模型
では…、と係員が生徒たちを見る
生徒たちが一斉に目を逸らす中、
……目があってしまった
「そこの君、どうかな?
もう一つは…そうだね、先生どうでしょう?」
二つに分けられたDNAの模型を手渡され、
皆が注目する中、DNA合成を始めた
が、うまくブロックがはまらない
ちらと天地先生を見ると、すんなりと合成ができている
俺は焦りと恥ずかしさで手が震えた
「そこ重要な所ですよ」
「え?」
「DNAの合成は一方向にしか行えません」
はっと気付き、逆方向に繋ぐとうまく繋げられた
「ここで疑問がでてきませんか?
DNAは2本…それは先ほど説明しましたね
しかし、その方向は別々です」
皆がハテナマークを頭に浮かべているのがよくわかった
「では、片方は逆方向に合成されるのでしょうか?
いえ、逆方向の合成はできません
では、どうするのでしょう?」
先生、どうですか?
「いや、はっは
そうだな…皇、どうだ?」
どうだ?じゃねぇよ(笑)
先生、知らないな…そういう空気が一面に広がった
当てられた皇はしばらく考えると
ポツリと言った
「短い断片を作って、あとから繋ぎ合わせるのですか?」
ポカンと口を開け、係員が驚いたのは誰が見ても明らか
「お見事!!もしかして知ってました?」
「いえ…」
盛大な拍手が皇に送られた
「大体な、皇は頭良すぎるんだよ」
海寺が話す
「そんなことはないさ」普通だ普通
皇が普通に返した
俺たちは校外学習として市の科学館に来ていた
生徒たちの希望を取り、午前は生物館、午後は天文館に行く事になっている
途中、昼食は近くのデパートのレストランで行う事となっており、
その道中が今である
「勘で大正解とか普通にないだろ」
海寺の笑いを含めた言い方に、俺もつられて笑う
そんな時、どこかで悲鳴が聞こえた気がした
「ひったくりよーーー!!」
女性の叫び声が響く
見ると女性用のカバンを抱えた男性がこちらに向かって走ってきていた
逃げようとする奴や、立ち向かおうとする奴
その合間を男は走りぬけていた
俺はと言うと、男の動きをみる余りさっぱりと
行動と思考を停止しており、
そこどけ!!という男の叫び声が響いてきた
男が手を振り上げるその瞬間に
皇が足をさっと出したのが見えた
ドターン
俺の横を過り、男が盛大にこける
起き上がろうとしたその刹那を天地先生が抑え込んだ
「捉えた!!」
流石は体育教師
ドラマでよく見る、相手の手を背中側に掴む抑え技
バタバタと騒ぎを聞きつけた警備員たちが走ってきた
------
まずは導入
海寺がみてら君だと一話見ていて気付いた
うみてら君でも良かったかも
いえ、公式HPを見た程度なので
本編がどうなのかはしりませんが
元々ガンダムは興味ないので。。。
二話完成しました
……が、小文に夢中すぎて
今週の発表の準備が全くだよ
今回は一話より少し短めの4分割
切るところ、すごく迷った (いや、発表の準備しろよ
------
「と言うように、DNAは遺伝を担う重要な物質となっております」
大きなパネルを白衣の係員が解説する
「ではここで、実際にDNAを合成してみましょう」
机の上にはブロックで作られたDNAの模型
では…、と係員が生徒たちを見る
生徒たちが一斉に目を逸らす中、
……目があってしまった
「そこの君、どうかな?
もう一つは…そうだね、先生どうでしょう?」
二つに分けられたDNAの模型を手渡され、
皆が注目する中、DNA合成を始めた
が、うまくブロックがはまらない
ちらと天地先生を見ると、すんなりと合成ができている
俺は焦りと恥ずかしさで手が震えた
「そこ重要な所ですよ」
「え?」
「DNAの合成は一方向にしか行えません」
はっと気付き、逆方向に繋ぐとうまく繋げられた
「ここで疑問がでてきませんか?
DNAは2本…それは先ほど説明しましたね
しかし、その方向は別々です」
皆がハテナマークを頭に浮かべているのがよくわかった
「では、片方は逆方向に合成されるのでしょうか?
いえ、逆方向の合成はできません
では、どうするのでしょう?」
先生、どうですか?
「いや、はっは
そうだな…皇、どうだ?」
どうだ?じゃねぇよ(笑)
先生、知らないな…そういう空気が一面に広がった
当てられた皇はしばらく考えると
ポツリと言った
「短い断片を作って、あとから繋ぎ合わせるのですか?」
ポカンと口を開け、係員が驚いたのは誰が見ても明らか
「お見事!!もしかして知ってました?」
「いえ…」
盛大な拍手が皇に送られた
「大体な、皇は頭良すぎるんだよ」
海寺が話す
「そんなことはないさ」普通だ普通
皇が普通に返した
俺たちは校外学習として市の科学館に来ていた
生徒たちの希望を取り、午前は生物館、午後は天文館に行く事になっている
途中、昼食は近くのデパートのレストランで行う事となっており、
その道中が今である
「勘で大正解とか普通にないだろ」
海寺の笑いを含めた言い方に、俺もつられて笑う
そんな時、どこかで悲鳴が聞こえた気がした
「ひったくりよーーー!!」
女性の叫び声が響く
見ると女性用のカバンを抱えた男性がこちらに向かって走ってきていた
逃げようとする奴や、立ち向かおうとする奴
その合間を男は走りぬけていた
俺はと言うと、男の動きをみる余りさっぱりと
行動と思考を停止しており、
そこどけ!!という男の叫び声が響いてきた
男が手を振り上げるその瞬間に
皇が足をさっと出したのが見えた
ドターン
俺の横を過り、男が盛大にこける
起き上がろうとしたその刹那を天地先生が抑え込んだ
「捉えた!!」
流石は体育教師
ドラマでよく見る、相手の手を背中側に掴む抑え技
バタバタと騒ぎを聞きつけた警備員たちが走ってきた
------
まずは導入
海寺がみてら君だと一話見ていて気付いた
うみてら君でも良かったかも
PR
撃たれまい
意外に、二話時間かかるかも…
もうちょっとなんだけれど、そこが難しい
まぁ、どうせ考えたってろくなトリック思いつくわけないんですが
今日、風強かった
だんだん冬らしくなってきました
------
「何を言い出すかと思ったら…
そういうからかいは良くないな」
「からかい…ですか」
「…いいだろう、話は聞こう」
羽野先生も俺に向き合った
「解けたんです、神出鬼没のバイクの謎が
簡単なことだったんですよ
バイクは犯行時以外には外を動いていなかった」
「と、言うと?」
「トラックの中に入っていたんです
思い出したんですよ、俺
毎回同じようなトラックが通っていた事を」
「ふ~ん、つまり
バイクは犯行時以外はトラックの中だったと言いたいんだね」
「そうです」
「それは名推理だ 是非とも警察に助言してやってくれ」だけど
俺はゴクリと唾を飲み込んだ
「それと俺が犯人の一味だという事とは関係ないよな」
「俺が犯人の顔を見た事はご存知ですよね」
「あぁ、そんな話をしていたな」
「その話、ここ以外ではしていないんです
そして、その話の翌日には犯人はヘルメットをしていた」
「偶然にしては出来すぎている、と」
「はい」
窓の外には夕暮れが広がっていた
どこからか桜の花びらが一枚、部屋の中に入ってきた
「それと、言いましたよね俺、犯人の顔を見ているんです」
「……」
「どこかで見た事あると思ったら、先生に似ていたんですよ」
それで…
そう続けようとした時、羽野先生は徐に立ち上がった
何か手の中で光ったような気がした
「見事だ」
先生の手が弧を描く
その軌道から俺は飛び退くだけで精いっぱいだった
「どうしてこんな事を…」
「こんなこと君に言ってもわからないだろうね
最近の中学生は堕落している
藤崎と言えば、有名な名門校のはずだ
自分で言うのも何だが、私も藤崎の出身でね
当時はもっと規律の正しい良い学校だった」
「先生…」
「だが、最近の子はどうだ
サボリ目的で平然と授業を抜け出しここへ来る
保健室は本当に気分の悪い人、怪我した人が活用する場所なんだ
サボリのたまり場ではない」
羽野先生は段々と声を荒げる
正直、こんな羽野先生を見るのは初めてだ
「生徒を襲えば、保護者が来る
保護者がいるのなら、大抵の子は大人しくなるものだ」
「でも、人殺しまでしなくてもよかったんではないですか?」
「山野さんか? あれは事故だよ」
「事故ってそんな言葉で片づけていい事では…」
「そして、君も事故だ」
「え…?」
「学校と言う所は便利なとこだよ
なんでも事故として解決できる
君は無謀だったんだよ、そんな殺人犯の処へたった一人で来るのだから」
先生の持つハサミが俺に向かってくる
あとちょっとで届く…そんな瞬間に保健室のドアが勢いよく開いた
「久遠君!!」
立花さんが飛び出してくる
後ろには天地先生がレコーダーを持っていた
「生憎、一人ではないんですよ」
「君は……」
アニメでは見た事のあるシーン
ソレを完遂した俺には思わず笑みがこぼれた
翌日、この事件は大きく報道されることとなった
どのチャンネルに変えてもこの藤崎の連続ひき逃げ事件の事ばかり
登校中も取材班から質問攻めにされるものの、
まさか俺が犯人を追いつめましたなんて言えるわけない
厳密にはあの後、天地先生の諭しもあり
羽野先生はひき逃げ犯の兄弟と共に自首をした
時報が鳴る
先生が教室に入ってくる
「皆、いきなりの事で戸惑っているかも知れないが、
無理はせず、だが、気を引き締めて勉学に励むように」
そう言って天地先生はホームルームを始めた
------
一話完結
この程度のものしか作れません(泣)
意外に、二話時間かかるかも…
もうちょっとなんだけれど、そこが難しい
まぁ、どうせ考えたってろくなトリック思いつくわけないんですが
今日、風強かった
だんだん冬らしくなってきました
------
「何を言い出すかと思ったら…
そういうからかいは良くないな」
「からかい…ですか」
「…いいだろう、話は聞こう」
羽野先生も俺に向き合った
「解けたんです、神出鬼没のバイクの謎が
簡単なことだったんですよ
バイクは犯行時以外には外を動いていなかった」
「と、言うと?」
「トラックの中に入っていたんです
思い出したんですよ、俺
毎回同じようなトラックが通っていた事を」
「ふ~ん、つまり
バイクは犯行時以外はトラックの中だったと言いたいんだね」
「そうです」
「それは名推理だ 是非とも警察に助言してやってくれ」だけど
俺はゴクリと唾を飲み込んだ
「それと俺が犯人の一味だという事とは関係ないよな」
「俺が犯人の顔を見た事はご存知ですよね」
「あぁ、そんな話をしていたな」
「その話、ここ以外ではしていないんです
そして、その話の翌日には犯人はヘルメットをしていた」
「偶然にしては出来すぎている、と」
「はい」
窓の外には夕暮れが広がっていた
どこからか桜の花びらが一枚、部屋の中に入ってきた
「それと、言いましたよね俺、犯人の顔を見ているんです」
「……」
「どこかで見た事あると思ったら、先生に似ていたんですよ」
それで…
そう続けようとした時、羽野先生は徐に立ち上がった
何か手の中で光ったような気がした
「見事だ」
先生の手が弧を描く
その軌道から俺は飛び退くだけで精いっぱいだった
「どうしてこんな事を…」
「こんなこと君に言ってもわからないだろうね
最近の中学生は堕落している
藤崎と言えば、有名な名門校のはずだ
自分で言うのも何だが、私も藤崎の出身でね
当時はもっと規律の正しい良い学校だった」
「先生…」
「だが、最近の子はどうだ
サボリ目的で平然と授業を抜け出しここへ来る
保健室は本当に気分の悪い人、怪我した人が活用する場所なんだ
サボリのたまり場ではない」
羽野先生は段々と声を荒げる
正直、こんな羽野先生を見るのは初めてだ
「生徒を襲えば、保護者が来る
保護者がいるのなら、大抵の子は大人しくなるものだ」
「でも、人殺しまでしなくてもよかったんではないですか?」
「山野さんか? あれは事故だよ」
「事故ってそんな言葉で片づけていい事では…」
「そして、君も事故だ」
「え…?」
「学校と言う所は便利なとこだよ
なんでも事故として解決できる
君は無謀だったんだよ、そんな殺人犯の処へたった一人で来るのだから」
先生の持つハサミが俺に向かってくる
あとちょっとで届く…そんな瞬間に保健室のドアが勢いよく開いた
「久遠君!!」
立花さんが飛び出してくる
後ろには天地先生がレコーダーを持っていた
「生憎、一人ではないんですよ」
「君は……」
アニメでは見た事のあるシーン
ソレを完遂した俺には思わず笑みがこぼれた
翌日、この事件は大きく報道されることとなった
どのチャンネルに変えてもこの藤崎の連続ひき逃げ事件の事ばかり
登校中も取材班から質問攻めにされるものの、
まさか俺が犯人を追いつめましたなんて言えるわけない
厳密にはあの後、天地先生の諭しもあり
羽野先生はひき逃げ犯の兄弟と共に自首をした
時報が鳴る
先生が教室に入ってくる
「皆、いきなりの事で戸惑っているかも知れないが、
無理はせず、だが、気を引き締めて勉学に励むように」
そう言って天地先生はホームルームを始めた
------
一話完結
この程度のものしか作れません(泣)
なんか、ゴースとゴーストみたいな組み合わせになりました
ユタラ、出番です(笑)
第二話、大体の構想とトリックはできてきました
このシリーズ、「赤い墓」とかどうでしょう
う~ん、そこまで大層なものでもないかな…?
もうちょっと考えようそうしよう
漫画の本編は「水の墓標を刻んで」っていう
サブタイトルを考えています
外伝は「ダンシングベリー」って読みます、アレ
ただ、カイル達の小文のサブタイトルは全く思い浮かばない
なんかいい案あったら教えてやってください(笑)
これでしばらく、本編の更新止まるな…
------
結局、残りの授業の時間を保健室で過ごすこととなった
海寺が俺のカバンを持ってきた
「おーい、大丈夫かーー」久遠ーー
「大丈夫ですか?」
立花さんの赤っぽい髪と茶色い眼がひょっこりと見えた
「今日も一緒に帰りませんか?」
両親が共に来れない俺と立花さんに天地先生が付き添うこととなった
まさか俺の微かな思いがかなうとも知らずに
しかし、願いは叶わなかった
俺たちは校門を出ようとしたその時、再び聞こえる悲鳴
天地先生が俺たちをかばう
「待ちやがれ!!」
「キャアアア」
バイクを数人の親が追う
しかし追いつけるはずもなく
事件のせいで部活が中止されていただけに
帰宅途中の生徒が多い時間だった
その中で起きた事件
タイミングを狙ったとしか思えないくらいだった
「ヘルメット…!!」
昨日はヘルメットなんてしていなかったはず
天地先生はバイクの行った方に走って行ったが、
少ししたら戻ってきた
「ナンバープレートが付いていなかった」
「昨日と同じ、白いバイク…でしたね」
「あぁ」2人とも無事か?
校門前の道路は騒然としつつも、冷静だった
どこからか救急車の音が聞こえ始めた
車、トラック、車、車、トラック
淡々と眼の前を通り過ぎて行った
昨日と同じ事件同じ道、同じ3人
唯一違うのは交差点でバイクが暴走してこなかったくらいだろう
「おかしいと思いませんか?」
「何がだ?」久遠
「あんなに目撃者がいるのに、どうして犯人が捕まらないのですか?」
「目撃証言だけでは難しいのだろう」ひき逃げなんてそんなものだ
「いいトコ付くな」
交差点を曲がったくらいに、堀田刑事がいた
「そこなんだよ、問題は
あれだけ目立つ事をしておきながら、まったくもって見つからない」
「そういう事、外部に話していいんですか?」
天地先生が嫌な顔をする
「いやはや、構わないさ」
はっはっはっ、と笑う堀田刑事の横で糸川刑事は軽く頭を下げた
「他の生徒も…ですか?」
意外だった
てっきり俺たちだけだと思っていたのだが、そうでもなかったらしい
そんな話は一切聞いていなかった
「そうだ、君たち以外にもひかれかかった生徒が数人いてな
生徒を襲った経路は時間と共にわかっている」
ただ、その前後…奴らが何処から現れて何処に消えたのかがよくわかっていない
堀田刑事はメモを見ながらポリポリと頭をかく
「この際だから言っておくが…」
天地先生が少し暗い顔をして言葉を続けた
「犯人は学校の関係者ではないかと思われる」
「え?」
立花さんと俺の声が重なった
「生徒の下校時間に合わせたり、通学路を狙ったり」
山野さんも下校途中だったしな
「偶然にしてはできすぎてる」そういう事ですね
「怖い…」
立花さんのポソリと言った一言に
堀田刑事は悪い、と付け加えた
「でも、お陰で段々と犯人を追いつめている…そんな気がするんだ」
「そういえば…」
ふと思った
「どうした?」
「いえ、なんでもないです」
何かあったらすぐに言ってくれ、そう堀田刑事は続けた
翌日もまた淡々と過ぎて行った
ざわつく教室
授業が終わり、皆が下校する時間だ
事件のせいで保護者同伴の登下校となった今、部活動も中止されている
すでに校門近くには保護者の姿がたくさん見え、
いつものように迎えのない俺と立花さんは天地先生と帰ることとなった
「なぁ、久遠、そこのシャーペン取ってくれ」
「どこ?」
「そこそこ」
海寺の指差す先を見てみるもペンなどない
そこに皇が手を伸ばす「これか?」
「そうそう、ソレソレ」
皇が手を伸ばしたのは海寺の筆箱
「中に入ってるって言ってくれよ」
「悪ぃ悪ぃ」
海寺は皇からペンを受け取ると学級日誌を書き始めた
「中に入っているのによくわかったな皇」
「まぁ、カンだ」
フとした笑いが浮かぶ
まったく、筆箱の中に入っているペンなど
指差されてもわかるわけがない
「え……」
「どうした?久遠?」
海寺が顔をのぞかせた
「久遠、帰るぞ~」
「帰りましょう、久遠君」
「先生、立花さん…」
気付いてしまった
いや、どうして今まで思いつかなかったのだろう
「すみません、俺…」
ちょっと寄るところがあるんですけれど
「こんな時間に何かあったか?もう下校時間だろ?」
「羽野先生…」
「どうかしたのかい?」気分が悪くなったとか?
保健室の椅子に座る羽野先生に
俺は正面から向き合った
まぁ座ってくれ、そう羽野先生は進めた
ユタラ、出番です(笑)
第二話、大体の構想とトリックはできてきました
このシリーズ、「赤い墓」とかどうでしょう
う~ん、そこまで大層なものでもないかな…?
もうちょっと考えようそうしよう
漫画の本編は「水の墓標を刻んで」っていう
サブタイトルを考えています
外伝は「ダンシングベリー」って読みます、アレ
ただ、カイル達の小文のサブタイトルは全く思い浮かばない
なんかいい案あったら教えてやってください(笑)
これでしばらく、本編の更新止まるな…
------
結局、残りの授業の時間を保健室で過ごすこととなった
海寺が俺のカバンを持ってきた
「おーい、大丈夫かーー」久遠ーー
「大丈夫ですか?」
立花さんの赤っぽい髪と茶色い眼がひょっこりと見えた
「今日も一緒に帰りませんか?」
両親が共に来れない俺と立花さんに天地先生が付き添うこととなった
まさか俺の微かな思いがかなうとも知らずに
しかし、願いは叶わなかった
俺たちは校門を出ようとしたその時、再び聞こえる悲鳴
天地先生が俺たちをかばう
「待ちやがれ!!」
「キャアアア」
バイクを数人の親が追う
しかし追いつけるはずもなく
事件のせいで部活が中止されていただけに
帰宅途中の生徒が多い時間だった
その中で起きた事件
タイミングを狙ったとしか思えないくらいだった
「ヘルメット…!!」
昨日はヘルメットなんてしていなかったはず
天地先生はバイクの行った方に走って行ったが、
少ししたら戻ってきた
「ナンバープレートが付いていなかった」
「昨日と同じ、白いバイク…でしたね」
「あぁ」2人とも無事か?
校門前の道路は騒然としつつも、冷静だった
どこからか救急車の音が聞こえ始めた
車、トラック、車、車、トラック
淡々と眼の前を通り過ぎて行った
昨日と同じ事件同じ道、同じ3人
唯一違うのは交差点でバイクが暴走してこなかったくらいだろう
「おかしいと思いませんか?」
「何がだ?」久遠
「あんなに目撃者がいるのに、どうして犯人が捕まらないのですか?」
「目撃証言だけでは難しいのだろう」ひき逃げなんてそんなものだ
「いいトコ付くな」
交差点を曲がったくらいに、堀田刑事がいた
「そこなんだよ、問題は
あれだけ目立つ事をしておきながら、まったくもって見つからない」
「そういう事、外部に話していいんですか?」
天地先生が嫌な顔をする
「いやはや、構わないさ」
はっはっはっ、と笑う堀田刑事の横で糸川刑事は軽く頭を下げた
「他の生徒も…ですか?」
意外だった
てっきり俺たちだけだと思っていたのだが、そうでもなかったらしい
そんな話は一切聞いていなかった
「そうだ、君たち以外にもひかれかかった生徒が数人いてな
生徒を襲った経路は時間と共にわかっている」
ただ、その前後…奴らが何処から現れて何処に消えたのかがよくわかっていない
堀田刑事はメモを見ながらポリポリと頭をかく
「この際だから言っておくが…」
天地先生が少し暗い顔をして言葉を続けた
「犯人は学校の関係者ではないかと思われる」
「え?」
立花さんと俺の声が重なった
「生徒の下校時間に合わせたり、通学路を狙ったり」
山野さんも下校途中だったしな
「偶然にしてはできすぎてる」そういう事ですね
「怖い…」
立花さんのポソリと言った一言に
堀田刑事は悪い、と付け加えた
「でも、お陰で段々と犯人を追いつめている…そんな気がするんだ」
「そういえば…」
ふと思った
「どうした?」
「いえ、なんでもないです」
何かあったらすぐに言ってくれ、そう堀田刑事は続けた
翌日もまた淡々と過ぎて行った
ざわつく教室
授業が終わり、皆が下校する時間だ
事件のせいで保護者同伴の登下校となった今、部活動も中止されている
すでに校門近くには保護者の姿がたくさん見え、
いつものように迎えのない俺と立花さんは天地先生と帰ることとなった
「なぁ、久遠、そこのシャーペン取ってくれ」
「どこ?」
「そこそこ」
海寺の指差す先を見てみるもペンなどない
そこに皇が手を伸ばす「これか?」
「そうそう、ソレソレ」
皇が手を伸ばしたのは海寺の筆箱
「中に入ってるって言ってくれよ」
「悪ぃ悪ぃ」
海寺は皇からペンを受け取ると学級日誌を書き始めた
「中に入っているのによくわかったな皇」
「まぁ、カンだ」
フとした笑いが浮かぶ
まったく、筆箱の中に入っているペンなど
指差されてもわかるわけがない
「え……」
「どうした?久遠?」
海寺が顔をのぞかせた
「久遠、帰るぞ~」
「帰りましょう、久遠君」
「先生、立花さん…」
気付いてしまった
いや、どうして今まで思いつかなかったのだろう
「すみません、俺…」
ちょっと寄るところがあるんですけれど
「こんな時間に何かあったか?もう下校時間だろ?」
「羽野先生…」
「どうかしたのかい?」気分が悪くなったとか?
保健室の椅子に座る羽野先生に
俺は正面から向き合った
まぁ座ってくれ、そう羽野先生は進めた
「単刀直入にいっていいですか?」
「何がだい?」
「先生、ですよね」
「何が?」
俺は深呼吸をした
こういうのアニメでは見たことがあるけれど
実際にやるのは結構疲れそうだ
「あのバイクの暴走事件、先生は犯人の一味ですよね」
------
犯人解明
ヤオ/インとか日本史とか
替え歌の方ばかり聞きすぎて本家にものすごい違和感
特にヤオ/インなんて藤崎ストーリー書くときに
完全な専用BGMだからな…
推理物の人の名前って結構めんどいね
よく毎回毎回考えられるものだ
------
眼の前の交差点をバイクが猛スピードで横切る
よく見えなくてもわかった
その白さと赤さ
さっきのバイクに間違いはなかった
俺は思わず走っていた
立花さんも後からついてくる
「久遠、無事か」
「…何してんだ?」
「怪我はないようだな」よかったよかった
天地先生のズボンに血が滲み始める
そんなことは気にせず、久遠 怜(くおん れい)は頭をかいていた
ふと天地先生の足に気付くと彼はぼそりと言った
「怪我したのか?」
「このくらい何ともないさ」
「だろうな 勝手に飛び出してきて勝手に転んで
俺のせいにされたら困るもんな」
怜は天地先生を見下しながら、ツンと言い放った
「お前、助けてもらったのにその言葉かよ」
思わず口にした本音
「助けてくれなんて言ってねぇし、あのくらい避けれたさ」
俺と同じ名字を持つ少年・怜が俺たちを一瞥する
「とにかく、このことは刑事に話すからな」
あんな態度取られてイラつかないのだろうか?
天地先生は諭すように話すと、怜はあぁ、と頷いた
家に帰ってメモ帳を出し、今日見た殺人鬼の顔を描いてみるものの
どうやったらうまく書けるのだろうか? 全然だめだった
どこかで会った事があるような気もするのだが、
よくわからない
まったくもってドラマのようにはいかない
平然と人を傷つけるような奴を
捕まえられるかもしれない
そんなチャンスを、俺は、逃してしまったというのに
あの後、再び堀田刑事と糸川刑事に会う羽目になった俺たちは
そのままパトカーに乗せてもらい帰った
今日二度も暴走バイクを見た
天地先生はあのまま自ら歩くと言って病院へ行った
流石は体育教師だけあって体力は半端ない
俺は足の震えが止まらなかった
立花さんは大丈夫だろうか?
いや、大丈夫だろう
何故か彼女は冷静に見えた
あんな事故を目撃しても、冷静に、……
冷静すぎないだろうか?
俺たちが轢かれる可能性は十分にあったのに
そう、殺されていたかもしれないのに
翌日、怜が轢かれかけた事は伏せられたものの、
第二の…いや第三の事故が起きかけたことは知らされた
そもそも怜は学校に来てはいなかったし、
言ったところで誰も詳細なんて聞きにいかないだろう
保護者同伴での登下校が指示され、
出来ない場合は教師がつくこととなった
もう、誰がみてもわかる
……俺たち藤崎中学生は何者かに狙われている
俺は保健室に呼ばれた
保健室には緊急のけが人や病人などはいなかったらしく
そこにいた数人が、教室に戻された
「昨日は眠れたか?」
「はい…いえ、ちょっと」寝付けなかった
「まぁ、そうだろうね」あんなことがあったのだから
羽野先生がカルテのようなものに何か書き込んでいる
「食欲はどうだった?」
「いつもよりちょっと少ない気がしました」
「う~ん、まぁこういうのはゆっくりまったりしていくのが一番だからね」
「ゆっくりまったり…ですか?」
開け放った窓からの風がカーテンを揺らしていた
ふと時計を見ると、もうすぐ放課が終わる時間だ
羽野先生もそれに気付いたのだろう
ペンを置き、俺の方をしっかりと向いた
「何か…急に事故の事を思い出すとか震えが止まらないとか
ちょっとでもいつもと違う感じになったらいつでもおいで」
「わかりました」
欠席している怜が轢かれかけたなんてことは一切広がらず
代わりに俺と立花さんが事故を見たってことが広がってしまったらしい
その日の放課は保健室に行った以外は、級友たちに囲まれることとなった
「で、どうだったんだよ」
「犯人見たのか?」
「誰か轢かれたのか?」
矢継ぎ早に来る質問
チャイムが鳴るたびに俺と立花さんは顔を見合わせ苦笑した
もう一度、犯人に会いたい
そんな思いが次第に募ってきた
あの時、俺がしっかりしていれば、重要な証拠を手にすることができたのに
もう一度会って、その顔をしっかりと脳裏に焼き付けたい
「あ」
カラン
筆が落ちる
それを拾うは、細い女性の腕…美術の山崎(やまざき)先生だった
「久遠君?大丈夫?」
山崎先生にも事件の話は伝わっているのだろう
ボソリと心配そうな声が聞こえた
「大丈夫です」ありがとうございます
赤赤赤
白白白
昨日のバイクの事ばかりが思い浮かぶ
写生のはずがホラーの絵を描いている気分になる
この木が赤くて、空の白はバイクの白
気が滅入ってくる
俺は山崎先生に一言言って、保健室に行くことにした
シンとした下駄箱、廊下
静寂だけが響き渡る
「そこ、こんな時間に何してる?」
上から男性の声がした
「今は、授業中だ」
カツカツと階段を下りる音がする
「ちょっと保健室に…」
「クラスと名前を言え」
「2-Aの久遠です」
「久遠?」
考え込みつつもマジマジと俺を見る数学の小池(こいけ)先生
やはり、気分が悪いくらいで保健室は駄目だったか、と諦めた
小池先生は数学の先生であると同時に生徒指導の先生でもある
先生が厳しい事は有名で、皆数学の授業だけは一切の私語がない
こうやって授業のない時間に校舎を回っているのも
そういう理由らしい
サボリなんて見つかったら、指導室で叱られるのは逃れられない
尤も俺はサボる気などこれっぽっちもないのだが
時を動かしたのは意外な一言だった
「あぁ、事故にあった生徒か」まぁ、いいだろう
渋々と言った感じに、小池先生は去って行った
別に悪い事はしていないのに安堵する俺
どうもああいう先生は苦手だ
保健室に入ると、そこには数人の生徒がいた
------
う~ん、全然雰囲気すら出ねぇ…
替え歌の方ばかり聞きすぎて本家にものすごい違和感
特にヤオ/インなんて藤崎ストーリー書くときに
完全な専用BGMだからな…
推理物の人の名前って結構めんどいね
よく毎回毎回考えられるものだ
------
眼の前の交差点をバイクが猛スピードで横切る
よく見えなくてもわかった
その白さと赤さ
さっきのバイクに間違いはなかった
俺は思わず走っていた
立花さんも後からついてくる
「久遠、無事か」
「…何してんだ?」
「怪我はないようだな」よかったよかった
天地先生のズボンに血が滲み始める
そんなことは気にせず、久遠 怜(くおん れい)は頭をかいていた
ふと天地先生の足に気付くと彼はぼそりと言った
「怪我したのか?」
「このくらい何ともないさ」
「だろうな 勝手に飛び出してきて勝手に転んで
俺のせいにされたら困るもんな」
怜は天地先生を見下しながら、ツンと言い放った
「お前、助けてもらったのにその言葉かよ」
思わず口にした本音
「助けてくれなんて言ってねぇし、あのくらい避けれたさ」
俺と同じ名字を持つ少年・怜が俺たちを一瞥する
「とにかく、このことは刑事に話すからな」
あんな態度取られてイラつかないのだろうか?
天地先生は諭すように話すと、怜はあぁ、と頷いた
家に帰ってメモ帳を出し、今日見た殺人鬼の顔を描いてみるものの
どうやったらうまく書けるのだろうか? 全然だめだった
どこかで会った事があるような気もするのだが、
よくわからない
まったくもってドラマのようにはいかない
平然と人を傷つけるような奴を
捕まえられるかもしれない
そんなチャンスを、俺は、逃してしまったというのに
あの後、再び堀田刑事と糸川刑事に会う羽目になった俺たちは
そのままパトカーに乗せてもらい帰った
今日二度も暴走バイクを見た
天地先生はあのまま自ら歩くと言って病院へ行った
流石は体育教師だけあって体力は半端ない
俺は足の震えが止まらなかった
立花さんは大丈夫だろうか?
いや、大丈夫だろう
何故か彼女は冷静に見えた
あんな事故を目撃しても、冷静に、……
冷静すぎないだろうか?
俺たちが轢かれる可能性は十分にあったのに
そう、殺されていたかもしれないのに
翌日、怜が轢かれかけた事は伏せられたものの、
第二の…いや第三の事故が起きかけたことは知らされた
そもそも怜は学校に来てはいなかったし、
言ったところで誰も詳細なんて聞きにいかないだろう
保護者同伴での登下校が指示され、
出来ない場合は教師がつくこととなった
もう、誰がみてもわかる
……俺たち藤崎中学生は何者かに狙われている
俺は保健室に呼ばれた
保健室には緊急のけが人や病人などはいなかったらしく
そこにいた数人が、教室に戻された
「昨日は眠れたか?」
「はい…いえ、ちょっと」寝付けなかった
「まぁ、そうだろうね」あんなことがあったのだから
羽野先生がカルテのようなものに何か書き込んでいる
「食欲はどうだった?」
「いつもよりちょっと少ない気がしました」
「う~ん、まぁこういうのはゆっくりまったりしていくのが一番だからね」
「ゆっくりまったり…ですか?」
開け放った窓からの風がカーテンを揺らしていた
ふと時計を見ると、もうすぐ放課が終わる時間だ
羽野先生もそれに気付いたのだろう
ペンを置き、俺の方をしっかりと向いた
「何か…急に事故の事を思い出すとか震えが止まらないとか
ちょっとでもいつもと違う感じになったらいつでもおいで」
「わかりました」
欠席している怜が轢かれかけたなんてことは一切広がらず
代わりに俺と立花さんが事故を見たってことが広がってしまったらしい
その日の放課は保健室に行った以外は、級友たちに囲まれることとなった
「で、どうだったんだよ」
「犯人見たのか?」
「誰か轢かれたのか?」
矢継ぎ早に来る質問
チャイムが鳴るたびに俺と立花さんは顔を見合わせ苦笑した
もう一度、犯人に会いたい
そんな思いが次第に募ってきた
あの時、俺がしっかりしていれば、重要な証拠を手にすることができたのに
もう一度会って、その顔をしっかりと脳裏に焼き付けたい
「あ」
カラン
筆が落ちる
それを拾うは、細い女性の腕…美術の山崎(やまざき)先生だった
「久遠君?大丈夫?」
山崎先生にも事件の話は伝わっているのだろう
ボソリと心配そうな声が聞こえた
「大丈夫です」ありがとうございます
赤赤赤
白白白
昨日のバイクの事ばかりが思い浮かぶ
写生のはずがホラーの絵を描いている気分になる
この木が赤くて、空の白はバイクの白
気が滅入ってくる
俺は山崎先生に一言言って、保健室に行くことにした
シンとした下駄箱、廊下
静寂だけが響き渡る
「そこ、こんな時間に何してる?」
上から男性の声がした
「今は、授業中だ」
カツカツと階段を下りる音がする
「ちょっと保健室に…」
「クラスと名前を言え」
「2-Aの久遠です」
「久遠?」
考え込みつつもマジマジと俺を見る数学の小池(こいけ)先生
やはり、気分が悪いくらいで保健室は駄目だったか、と諦めた
小池先生は数学の先生であると同時に生徒指導の先生でもある
先生が厳しい事は有名で、皆数学の授業だけは一切の私語がない
こうやって授業のない時間に校舎を回っているのも
そういう理由らしい
サボリなんて見つかったら、指導室で叱られるのは逃れられない
尤も俺はサボる気などこれっぽっちもないのだが
時を動かしたのは意外な一言だった
「あぁ、事故にあった生徒か」まぁ、いいだろう
渋々と言った感じに、小池先生は去って行った
別に悪い事はしていないのに安堵する俺
どうもああいう先生は苦手だ
保健室に入ると、そこには数人の生徒がいた
------
う~ん、全然雰囲気すら出ねぇ…
無効を無双にしちゃいかん
強くなってしまうではないか
いえ、英語の訳です
発表が控えてるんで、さっさと訳しきっちゃいたいんですが
打ち間違いが多くて話にならん(笑)
------
「・・・起きたか?」
「皇・・・?」
眼の前には白い天井が広がっていた
「大丈夫ですか?久遠君」
立花さんの心配そうな顔が見えた
その横には皇
「久遠君が倒れてしまったので、運んでもらったのです」
「ここは保健室だ」先生を呼んでくる
皇の声にふと天井を見る
その天井は白かった
保健室の羽野(はの)先生が入ってきた
まだ若さを持っている優しそうな先生
淡々と事務的に質問がされる中で、俺は段々と正気に戻ってきた気がした
「まだ、お待ちください」
「構わない」意識が戻ったのだろう?
扉の外が何やら騒がしい
ガラッと大きな音がした
「久遠浩介君・・・だな」
そこには20~30代位のスーツを着た男性と
それにちょっと年上なくらいの男性がいた
「本当に覚えていないんです」ほんの一瞬で
「顔を見たのにか…
残念だ」君を殺そうとした奴なのに?
そんなこと言われても一瞬ではわかるわけがない
「20才位の…若い人だってことしかわかりません」
ただ何処かで会ったことのあるような…そんな言葉が
心の中で響いた
堀田(ほった)と名乗る刑事のため息が聞こえた
「そこの…立花さんはどうだ?」
「私は…見てないです」
「バイクは見たんだな」
「はい 白いバイクと言うことは見ました」
堀田刑事のメモを取る手が止まる
今度はもう一人の、糸川(いとかわ)刑事が小さくため息をついた
「さっきも聞いたが」皇君は…
「何も見てません 悲鳴が聞こえたくらいで」
「そうか…
まぁ、いい あとは現場の証拠だな」
再び、ガラッと扉が開く音が聞こえた
「おい刑事さん!!」
「ん?」
「ん?じゃないですよ、ん?じゃ
ここは学校で彼らは学生だ
彼らの事も考えてみてくれ」
「任意の事情聴取だが?」
「ひとまずお引き取りください」
「まぁいいだろう」戻ろう糸川
はい、と糸川刑事
2人は静かに保健室を出て行った
天地先生の敬語は正直似合わなかったが、
それでも俺たちを思い解放してくれたことは嬉しかった
結局あれからさっさと引き上げた堀田刑事とは対照的に
天地先生が俺たちをマンションまで送ってくれることになった
ちなみに皇は家から迎えが来るそうだ
流石にお金持ちの優等生は違う
「しかしよく無事だったな
うん、無事でよかった」かすり傷一つ負ってないんだからな
「あの…轢かれた子はどうなったのですか?」
「まだわからんな 大事でないことを祈ろう」
目の前の赤信号
トラックや車が前をよぎる
交通ルールなんてものがあるのに
どうして交通事故は減らないのか
…破る奴がいるからな
だったら、そもそもそんな奴に免許なんて渡さなければいいのに
交差点を越え、細い道に入る
マンションの頭が見え始めた
ギュルルルルルル
どこかで聞いたような音が聞こえる
何処で聞いたっけ?
そうだ ついさっき悲鳴の前に聞こえた音だ…
俺が我に返るより速く、天地先生は駈け出していた
「久遠!!」
------
う~ん、中途半端にわけるより、まとめた方がいいのかな?
強くなってしまうではないか
いえ、英語の訳です
発表が控えてるんで、さっさと訳しきっちゃいたいんですが
打ち間違いが多くて話にならん(笑)
------
「・・・起きたか?」
「皇・・・?」
眼の前には白い天井が広がっていた
「大丈夫ですか?久遠君」
立花さんの心配そうな顔が見えた
その横には皇
「久遠君が倒れてしまったので、運んでもらったのです」
「ここは保健室だ」先生を呼んでくる
皇の声にふと天井を見る
その天井は白かった
保健室の羽野(はの)先生が入ってきた
まだ若さを持っている優しそうな先生
淡々と事務的に質問がされる中で、俺は段々と正気に戻ってきた気がした
「まだ、お待ちください」
「構わない」意識が戻ったのだろう?
扉の外が何やら騒がしい
ガラッと大きな音がした
「久遠浩介君・・・だな」
そこには20~30代位のスーツを着た男性と
それにちょっと年上なくらいの男性がいた
「本当に覚えていないんです」ほんの一瞬で
「顔を見たのにか…
残念だ」君を殺そうとした奴なのに?
そんなこと言われても一瞬ではわかるわけがない
「20才位の…若い人だってことしかわかりません」
ただ何処かで会ったことのあるような…そんな言葉が
心の中で響いた
堀田(ほった)と名乗る刑事のため息が聞こえた
「そこの…立花さんはどうだ?」
「私は…見てないです」
「バイクは見たんだな」
「はい 白いバイクと言うことは見ました」
堀田刑事のメモを取る手が止まる
今度はもう一人の、糸川(いとかわ)刑事が小さくため息をついた
「さっきも聞いたが」皇君は…
「何も見てません 悲鳴が聞こえたくらいで」
「そうか…
まぁ、いい あとは現場の証拠だな」
再び、ガラッと扉が開く音が聞こえた
「おい刑事さん!!」
「ん?」
「ん?じゃないですよ、ん?じゃ
ここは学校で彼らは学生だ
彼らの事も考えてみてくれ」
「任意の事情聴取だが?」
「ひとまずお引き取りください」
「まぁいいだろう」戻ろう糸川
はい、と糸川刑事
2人は静かに保健室を出て行った
天地先生の敬語は正直似合わなかったが、
それでも俺たちを思い解放してくれたことは嬉しかった
結局あれからさっさと引き上げた堀田刑事とは対照的に
天地先生が俺たちをマンションまで送ってくれることになった
ちなみに皇は家から迎えが来るそうだ
流石にお金持ちの優等生は違う
「しかしよく無事だったな
うん、無事でよかった」かすり傷一つ負ってないんだからな
「あの…轢かれた子はどうなったのですか?」
「まだわからんな 大事でないことを祈ろう」
目の前の赤信号
トラックや車が前をよぎる
交通ルールなんてものがあるのに
どうして交通事故は減らないのか
…破る奴がいるからな
だったら、そもそもそんな奴に免許なんて渡さなければいいのに
交差点を越え、細い道に入る
マンションの頭が見え始めた
ギュルルルルルル
どこかで聞いたような音が聞こえる
何処で聞いたっけ?
そうだ ついさっき悲鳴の前に聞こえた音だ…
俺が我に返るより速く、天地先生は駈け出していた
「久遠!!」
------
う~ん、中途半端にわけるより、まとめた方がいいのかな?