日々思うこととか、アニメの感想とか
かなり気まぐれです ネタバレ要注意!
PC重い
いえ、無双とかそういう意味ではないです
動作がものすごく重い
特に開始十分くらいの間
なんか対策考えないとな…
発表、なんとか終わりました
っていうか、そんなこと聞いてねぇよって事もあったんですが
まぁいいや
灯火嬢の2人見てたら一気に吹っ飛んだよ(笑)
藤崎ストーリー
------
穏やかだった社会見学が突然血まみれの事件と化してしまった
俺たち藤崎中学生がいたからであろう
堀田刑事と糸川刑事が来ていた
倒れたのは5人
彼らは全員すぐさま救急車で運ばれていった
「と言う事は、食事中に全員が急に苦しみだしたというわけですな」
ふーん、と堀田刑事が口に手を当てる「毒物でも混入したか?」
鑑識らしき人が堀田刑事に近付き、何かを耳打ちする
堀田刑事は何度か頷き、そして大きく告げた
「皆さんにはもうしばらくここにいてもらいます」
天地先生が堀田刑事に何か詰め寄ったが、
堀田刑事は首を横に振るばかりだった
恐らく俺たち生徒を帰してほしいそんな感じのことなんだろう
「これは事件だっていうのか!!」
一人の男性が立ち上がる
「だったら怪しいのはこいつだ
俺たちが来る前からずっと席にいながらも何も食べていない!!」
指差す先には黒いコートを着た男性がいた
確かにこの時期に黒コートはおかしい
糸川刑事が、失礼ながらお名前とご職業は…?と聞くのが聞こえた
「嵯峨野(さがの)です 職業は医大生でして……」
「ここにいらっしゃった理由は?」
「今日は大学が休みなので皆でデパートに行こうという事になって…
友人を待っているんです
どうやら数十分遅れてるようですが…」
「そうですか…」
そこへ糸川刑事が堀田刑事に近付く
2人は恐らく嵯峨野さんに聞こえないくらいの音量で会話をしているようだった
「病院からの連絡では、かれらはやはり毒物による中毒と思われます
お手数ですが、少々話を聞かせてもらいます」
堀田刑事が皆に聞こえるように言った
そこへ近づくは天地先生
「近藤は…被害者たちの容態はどうなんですか?」
クラスの注目が堀田刑事に注がれる
「一人は重体だが、少年なら意識はあり現在懸命な治療が行われているそうだ」
多少の安堵が聞こえた気がした
「そう、話していた時でした」
調理場に席が近いだけあり、店員たちの事情聴取が聞こえる
「ふん、詳しく聞かせてもらおうか」
「たしか、昨日の推理ドラマの話を
同じキッチンを任されている川崎(かわさき)たちとしていたんです」
「水野(みずの)が345327という数字の意味をどうしても知りたいと言っていたので」
「中村(なかむら)は金庫などの暗証番号ではないかと推理したんですが
川崎が犯人の名前だって言いだして」
「具体的にはどういうものだったんですか?」
糸川刑事の声が聞こえた
これは聴取なのか興味なのか正直よくわからない
「昨日の9時のドラマで345327っていうダイイングメッセージがあったんです」
「それが元素番号で、セリン、沃素、コバルト…Se、I、Coでセイコが犯人だと」
「そんな時だったな、中村
外から悲鳴のような声が聞こえて…」
「まだ準備中だったので外へ見に行ったんです
そしたら、ひったくり騒ぎがありまして…」
「俺は外に出ていないけどな」
「そうなのか?川崎…」
「あぁ 俺は水野達とは違って野次馬精神は持たないからな」
「そうですか ありがとうございます」
糸川刑事の礼儀正しそうな声がした
俺たちも一通り事情聴取を受け、
食べていた時の状況、倒れた時の様子、席順など
細かい事や関係ないような事まで色々話した
堀田刑事が鑑識から渡された書類を見る
ボツリとした声が聞こえた
「ふん、パンにお絞りにコップ…いろんなところから検出されているな…」
どうやら、何かしらの経路でどこかで毒を触り、
それが最終的にパンに着き、中毒を起こしたらしい
そういえばと斜め前をみると嵯峨野さんが携帯を片手に持っていた
待っているという友人はいつ来るのだろうか
医大生なら毒物には詳しそうなものなのだが……
「毒と言えば」
暇を持て余している海寺が話を始めた
「数年前にあったよな、冷食に毒物が混入してたの」
「そういえばあったな」
皇が続けた
「あったあったそういう事件」
俺もそのニュースを思い出す
確か、袋に入った冷凍食品に外から注射器で注射をして毒物を混入させたという……
え……?
「それだ」
「は?どうした久遠?」
「おいまさか」
驚くばかりの海寺に同じ事を考えているだろう皇
俺は徐に席を立つと、堀田刑事に近付いて行った
「あの、すみませんお手洗い行っていいですか?」
コックの一人が先を越す
「あぁ、構わな「待って下さい」」
クラスの皆は暇すぎて各々が色々話している
今、俺を見ているのは海寺と皇、天地先生くらいだった
------
ここまでで推理可能だと思う
展開早い気もするけど仕方ない
みてら君みてら君
ちゃんと登場人物くらい覚えないと
いえ、無双とかそういう意味ではないです
動作がものすごく重い
特に開始十分くらいの間
なんか対策考えないとな…
発表、なんとか終わりました
っていうか、そんなこと聞いてねぇよって事もあったんですが
まぁいいや
灯火嬢の2人見てたら一気に吹っ飛んだよ(笑)
藤崎ストーリー
------
穏やかだった社会見学が突然血まみれの事件と化してしまった
俺たち藤崎中学生がいたからであろう
堀田刑事と糸川刑事が来ていた
倒れたのは5人
彼らは全員すぐさま救急車で運ばれていった
「と言う事は、食事中に全員が急に苦しみだしたというわけですな」
ふーん、と堀田刑事が口に手を当てる「毒物でも混入したか?」
鑑識らしき人が堀田刑事に近付き、何かを耳打ちする
堀田刑事は何度か頷き、そして大きく告げた
「皆さんにはもうしばらくここにいてもらいます」
天地先生が堀田刑事に何か詰め寄ったが、
堀田刑事は首を横に振るばかりだった
恐らく俺たち生徒を帰してほしいそんな感じのことなんだろう
「これは事件だっていうのか!!」
一人の男性が立ち上がる
「だったら怪しいのはこいつだ
俺たちが来る前からずっと席にいながらも何も食べていない!!」
指差す先には黒いコートを着た男性がいた
確かにこの時期に黒コートはおかしい
糸川刑事が、失礼ながらお名前とご職業は…?と聞くのが聞こえた
「嵯峨野(さがの)です 職業は医大生でして……」
「ここにいらっしゃった理由は?」
「今日は大学が休みなので皆でデパートに行こうという事になって…
友人を待っているんです
どうやら数十分遅れてるようですが…」
「そうですか…」
そこへ糸川刑事が堀田刑事に近付く
2人は恐らく嵯峨野さんに聞こえないくらいの音量で会話をしているようだった
「病院からの連絡では、かれらはやはり毒物による中毒と思われます
お手数ですが、少々話を聞かせてもらいます」
堀田刑事が皆に聞こえるように言った
そこへ近づくは天地先生
「近藤は…被害者たちの容態はどうなんですか?」
クラスの注目が堀田刑事に注がれる
「一人は重体だが、少年なら意識はあり現在懸命な治療が行われているそうだ」
多少の安堵が聞こえた気がした
「そう、話していた時でした」
調理場に席が近いだけあり、店員たちの事情聴取が聞こえる
「ふん、詳しく聞かせてもらおうか」
「たしか、昨日の推理ドラマの話を
同じキッチンを任されている川崎(かわさき)たちとしていたんです」
「水野(みずの)が345327という数字の意味をどうしても知りたいと言っていたので」
「中村(なかむら)は金庫などの暗証番号ではないかと推理したんですが
川崎が犯人の名前だって言いだして」
「具体的にはどういうものだったんですか?」
糸川刑事の声が聞こえた
これは聴取なのか興味なのか正直よくわからない
「昨日の9時のドラマで345327っていうダイイングメッセージがあったんです」
「それが元素番号で、セリン、沃素、コバルト…Se、I、Coでセイコが犯人だと」
「そんな時だったな、中村
外から悲鳴のような声が聞こえて…」
「まだ準備中だったので外へ見に行ったんです
そしたら、ひったくり騒ぎがありまして…」
「俺は外に出ていないけどな」
「そうなのか?川崎…」
「あぁ 俺は水野達とは違って野次馬精神は持たないからな」
「そうですか ありがとうございます」
糸川刑事の礼儀正しそうな声がした
俺たちも一通り事情聴取を受け、
食べていた時の状況、倒れた時の様子、席順など
細かい事や関係ないような事まで色々話した
堀田刑事が鑑識から渡された書類を見る
ボツリとした声が聞こえた
「ふん、パンにお絞りにコップ…いろんなところから検出されているな…」
どうやら、何かしらの経路でどこかで毒を触り、
それが最終的にパンに着き、中毒を起こしたらしい
そういえばと斜め前をみると嵯峨野さんが携帯を片手に持っていた
待っているという友人はいつ来るのだろうか
医大生なら毒物には詳しそうなものなのだが……
「毒と言えば」
暇を持て余している海寺が話を始めた
「数年前にあったよな、冷食に毒物が混入してたの」
「そういえばあったな」
皇が続けた
「あったあったそういう事件」
俺もそのニュースを思い出す
確か、袋に入った冷凍食品に外から注射器で注射をして毒物を混入させたという……
え……?
「それだ」
「は?どうした久遠?」
「おいまさか」
驚くばかりの海寺に同じ事を考えているだろう皇
俺は徐に席を立つと、堀田刑事に近付いて行った
「あの、すみませんお手洗い行っていいですか?」
コックの一人が先を越す
「あぁ、構わな「待って下さい」」
クラスの皆は暇すぎて各々が色々話している
今、俺を見ているのは海寺と皇、天地先生くらいだった
------
ここまでで推理可能だと思う
展開早い気もするけど仕方ない
みてら君みてら君
ちゃんと登場人物くらい覚えないと
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ハロウィンだというのに
呑気に殺人事件更新しておきます(笑)
まだ、3話は事件も何もできていない……
この調子だと、3話より先に他のを更新しそうです
先生から英語の論文を渡されたわけですが、
発表は明日なんだよね…
一晩で読めってか?(笑)
いいよいいよ、関連する部分の簡単そうなとこだけ読むよ
αとかγとかδとか正直読みに困る
------
「いらっしゃいませ」
予定していたファミレスに着く
ちょっとこじゃれた感じの可愛らしいレストランだった
中には中学校のクラス全員+先生が入ってもまだ空きかあるらしく
一般の客も入っていた
「当店では、通常のメニューの他に様々なパンが食べ放題となっております
沢山焼いてますのでどうぞご賞味ください」
食べざかりの中学生を前に食べ放題なんてよくやるものだ
ウエイトレスさんが水を持ちつつ、テーブルを回っていた
「そういえば立花さん、どうしたんだ?」
海寺が思い出したように呟いた
「今日は休みだそうだけど」
何か知ってるか?と皇が聞く
「もう一人の久遠もいねぇけど、あいつはいつもないもんな」
「あ~立花さん、風邪だって」体調不良らしい
「へぇ~、折角の社会見学なのに残念だな……
って、おま、何で知ってるんだよ」
「今朝がたメールが来た」
俺はそのメールの画面を海寺たちに見せる
「もうメル友かよ
手が早いな、久遠」
あの子可愛いもんな…と海寺は一人で頷いた
「そんなんじゃねぇよ
マンション一緒だし、事件とかあったし色々ごたごたで」
「久遠、あまり弁明すると逆効果だぞ」
フッと皇が笑った
配られたメニューを見る
ハンバーグ、唐揚げといった肉類からパスタやドリアの定番メニュー
パンに合うのかと思うような魚の定食もあった
一通り見るものの、正直どれも美味しそうだった
メニューと睨めっこしている海寺を前に、俺はふと外を見た
市の科学館の横にある大きなデパート
その中を行き来する人の流れが見えた
もう時間は昼時である
外で並ぶ人の姿も見えた
(え…?)
そこを横切る1人の少女
黒いフードのついた帽子に黒いブーツ
髪の毛はガラスの反射で正確には見えないものの赤っぽい
(立花さん……? まさか……)
彼女はそのまま通り過ぎてしまったため、もう見る事はできない
俺があまりにも外を見すぎていたため、
海寺がもう決まったのかよと小突いてきた
袋に入ったお絞りが配られ、パンが回ってきて
料理を待つ間も暇と言う事はなかった
むしろ、パンだけでもお腹が膨れそうな感じも受ける
これ美味しいぜ、アレ欲しいなんて子供らしく騒いでいる間に悲劇は起きた
どこからか何か苦しむような声が聞こえる
ドサリ
斜め前のテーブル席に座っていた女性が床に倒れ込む
何が起きたのかさっぱりわからない
救急車だ!!そう叫ぶ声が響いた瞬間
今度は後ろからうめき声
振り向くと男性が口から血を流して床に倒れ込んだ
「いやーーーーーー」
子供の、クラスの女子の声がした
見ると近藤がテーブルに倒れ込んでいた
------
事件発生
あれ?5話構成?4話構成?
まぁいいや
呑気に殺人事件更新しておきます(笑)
まだ、3話は事件も何もできていない……
この調子だと、3話より先に他のを更新しそうです
先生から英語の論文を渡されたわけですが、
発表は明日なんだよね…
一晩で読めってか?(笑)
いいよいいよ、関連する部分の簡単そうなとこだけ読むよ
αとかγとかδとか正直読みに困る
------
「いらっしゃいませ」
予定していたファミレスに着く
ちょっとこじゃれた感じの可愛らしいレストランだった
中には中学校のクラス全員+先生が入ってもまだ空きかあるらしく
一般の客も入っていた
「当店では、通常のメニューの他に様々なパンが食べ放題となっております
沢山焼いてますのでどうぞご賞味ください」
食べざかりの中学生を前に食べ放題なんてよくやるものだ
ウエイトレスさんが水を持ちつつ、テーブルを回っていた
「そういえば立花さん、どうしたんだ?」
海寺が思い出したように呟いた
「今日は休みだそうだけど」
何か知ってるか?と皇が聞く
「もう一人の久遠もいねぇけど、あいつはいつもないもんな」
「あ~立花さん、風邪だって」体調不良らしい
「へぇ~、折角の社会見学なのに残念だな……
って、おま、何で知ってるんだよ」
「今朝がたメールが来た」
俺はそのメールの画面を海寺たちに見せる
「もうメル友かよ
手が早いな、久遠」
あの子可愛いもんな…と海寺は一人で頷いた
「そんなんじゃねぇよ
マンション一緒だし、事件とかあったし色々ごたごたで」
「久遠、あまり弁明すると逆効果だぞ」
フッと皇が笑った
配られたメニューを見る
ハンバーグ、唐揚げといった肉類からパスタやドリアの定番メニュー
パンに合うのかと思うような魚の定食もあった
一通り見るものの、正直どれも美味しそうだった
メニューと睨めっこしている海寺を前に、俺はふと外を見た
市の科学館の横にある大きなデパート
その中を行き来する人の流れが見えた
もう時間は昼時である
外で並ぶ人の姿も見えた
(え…?)
そこを横切る1人の少女
黒いフードのついた帽子に黒いブーツ
髪の毛はガラスの反射で正確には見えないものの赤っぽい
(立花さん……? まさか……)
彼女はそのまま通り過ぎてしまったため、もう見る事はできない
俺があまりにも外を見すぎていたため、
海寺がもう決まったのかよと小突いてきた
袋に入ったお絞りが配られ、パンが回ってきて
料理を待つ間も暇と言う事はなかった
むしろ、パンだけでもお腹が膨れそうな感じも受ける
これ美味しいぜ、アレ欲しいなんて子供らしく騒いでいる間に悲劇は起きた
どこからか何か苦しむような声が聞こえる
ドサリ
斜め前のテーブル席に座っていた女性が床に倒れ込む
何が起きたのかさっぱりわからない
救急車だ!!そう叫ぶ声が響いた瞬間
今度は後ろからうめき声
振り向くと男性が口から血を流して床に倒れ込んだ
「いやーーーーーー」
子供の、クラスの女子の声がした
見ると近藤がテーブルに倒れ込んでいた
------
事件発生
あれ?5話構成?4話構成?
まぁいいや
ガンダ/ムがイナズ/マイレブンになってる(笑)
いえ、公式HPを見た程度なので
本編がどうなのかはしりませんが
元々ガンダムは興味ないので。。。
二話完成しました
……が、小文に夢中すぎて
今週の発表の準備が全くだよ
今回は一話より少し短めの4分割
切るところ、すごく迷った (いや、発表の準備しろよ
------
「と言うように、DNAは遺伝を担う重要な物質となっております」
大きなパネルを白衣の係員が解説する
「ではここで、実際にDNAを合成してみましょう」
机の上にはブロックで作られたDNAの模型
では…、と係員が生徒たちを見る
生徒たちが一斉に目を逸らす中、
……目があってしまった
「そこの君、どうかな?
もう一つは…そうだね、先生どうでしょう?」
二つに分けられたDNAの模型を手渡され、
皆が注目する中、DNA合成を始めた
が、うまくブロックがはまらない
ちらと天地先生を見ると、すんなりと合成ができている
俺は焦りと恥ずかしさで手が震えた
「そこ重要な所ですよ」
「え?」
「DNAの合成は一方向にしか行えません」
はっと気付き、逆方向に繋ぐとうまく繋げられた
「ここで疑問がでてきませんか?
DNAは2本…それは先ほど説明しましたね
しかし、その方向は別々です」
皆がハテナマークを頭に浮かべているのがよくわかった
「では、片方は逆方向に合成されるのでしょうか?
いえ、逆方向の合成はできません
では、どうするのでしょう?」
先生、どうですか?
「いや、はっは
そうだな…皇、どうだ?」
どうだ?じゃねぇよ(笑)
先生、知らないな…そういう空気が一面に広がった
当てられた皇はしばらく考えると
ポツリと言った
「短い断片を作って、あとから繋ぎ合わせるのですか?」
ポカンと口を開け、係員が驚いたのは誰が見ても明らか
「お見事!!もしかして知ってました?」
「いえ…」
盛大な拍手が皇に送られた
「大体な、皇は頭良すぎるんだよ」
海寺が話す
「そんなことはないさ」普通だ普通
皇が普通に返した
俺たちは校外学習として市の科学館に来ていた
生徒たちの希望を取り、午前は生物館、午後は天文館に行く事になっている
途中、昼食は近くのデパートのレストランで行う事となっており、
その道中が今である
「勘で大正解とか普通にないだろ」
海寺の笑いを含めた言い方に、俺もつられて笑う
そんな時、どこかで悲鳴が聞こえた気がした
「ひったくりよーーー!!」
女性の叫び声が響く
見ると女性用のカバンを抱えた男性がこちらに向かって走ってきていた
逃げようとする奴や、立ち向かおうとする奴
その合間を男は走りぬけていた
俺はと言うと、男の動きをみる余りさっぱりと
行動と思考を停止しており、
そこどけ!!という男の叫び声が響いてきた
男が手を振り上げるその瞬間に
皇が足をさっと出したのが見えた
ドターン
俺の横を過り、男が盛大にこける
起き上がろうとしたその刹那を天地先生が抑え込んだ
「捉えた!!」
流石は体育教師
ドラマでよく見る、相手の手を背中側に掴む抑え技
バタバタと騒ぎを聞きつけた警備員たちが走ってきた
------
まずは導入
海寺がみてら君だと一話見ていて気付いた
うみてら君でも良かったかも
いえ、公式HPを見た程度なので
本編がどうなのかはしりませんが
元々ガンダムは興味ないので。。。
二話完成しました
……が、小文に夢中すぎて
今週の発表の準備が全くだよ
今回は一話より少し短めの4分割
切るところ、すごく迷った (いや、発表の準備しろよ
------
「と言うように、DNAは遺伝を担う重要な物質となっております」
大きなパネルを白衣の係員が解説する
「ではここで、実際にDNAを合成してみましょう」
机の上にはブロックで作られたDNAの模型
では…、と係員が生徒たちを見る
生徒たちが一斉に目を逸らす中、
……目があってしまった
「そこの君、どうかな?
もう一つは…そうだね、先生どうでしょう?」
二つに分けられたDNAの模型を手渡され、
皆が注目する中、DNA合成を始めた
が、うまくブロックがはまらない
ちらと天地先生を見ると、すんなりと合成ができている
俺は焦りと恥ずかしさで手が震えた
「そこ重要な所ですよ」
「え?」
「DNAの合成は一方向にしか行えません」
はっと気付き、逆方向に繋ぐとうまく繋げられた
「ここで疑問がでてきませんか?
DNAは2本…それは先ほど説明しましたね
しかし、その方向は別々です」
皆がハテナマークを頭に浮かべているのがよくわかった
「では、片方は逆方向に合成されるのでしょうか?
いえ、逆方向の合成はできません
では、どうするのでしょう?」
先生、どうですか?
「いや、はっは
そうだな…皇、どうだ?」
どうだ?じゃねぇよ(笑)
先生、知らないな…そういう空気が一面に広がった
当てられた皇はしばらく考えると
ポツリと言った
「短い断片を作って、あとから繋ぎ合わせるのですか?」
ポカンと口を開け、係員が驚いたのは誰が見ても明らか
「お見事!!もしかして知ってました?」
「いえ…」
盛大な拍手が皇に送られた
「大体な、皇は頭良すぎるんだよ」
海寺が話す
「そんなことはないさ」普通だ普通
皇が普通に返した
俺たちは校外学習として市の科学館に来ていた
生徒たちの希望を取り、午前は生物館、午後は天文館に行く事になっている
途中、昼食は近くのデパートのレストランで行う事となっており、
その道中が今である
「勘で大正解とか普通にないだろ」
海寺の笑いを含めた言い方に、俺もつられて笑う
そんな時、どこかで悲鳴が聞こえた気がした
「ひったくりよーーー!!」
女性の叫び声が響く
見ると女性用のカバンを抱えた男性がこちらに向かって走ってきていた
逃げようとする奴や、立ち向かおうとする奴
その合間を男は走りぬけていた
俺はと言うと、男の動きをみる余りさっぱりと
行動と思考を停止しており、
そこどけ!!という男の叫び声が響いてきた
男が手を振り上げるその瞬間に
皇が足をさっと出したのが見えた
ドターン
俺の横を過り、男が盛大にこける
起き上がろうとしたその刹那を天地先生が抑え込んだ
「捉えた!!」
流石は体育教師
ドラマでよく見る、相手の手を背中側に掴む抑え技
バタバタと騒ぎを聞きつけた警備員たちが走ってきた
------
まずは導入
海寺がみてら君だと一話見ていて気付いた
うみてら君でも良かったかも
撃たれまい
意外に、二話時間かかるかも…
もうちょっとなんだけれど、そこが難しい
まぁ、どうせ考えたってろくなトリック思いつくわけないんですが
今日、風強かった
だんだん冬らしくなってきました
------
「何を言い出すかと思ったら…
そういうからかいは良くないな」
「からかい…ですか」
「…いいだろう、話は聞こう」
羽野先生も俺に向き合った
「解けたんです、神出鬼没のバイクの謎が
簡単なことだったんですよ
バイクは犯行時以外には外を動いていなかった」
「と、言うと?」
「トラックの中に入っていたんです
思い出したんですよ、俺
毎回同じようなトラックが通っていた事を」
「ふ~ん、つまり
バイクは犯行時以外はトラックの中だったと言いたいんだね」
「そうです」
「それは名推理だ 是非とも警察に助言してやってくれ」だけど
俺はゴクリと唾を飲み込んだ
「それと俺が犯人の一味だという事とは関係ないよな」
「俺が犯人の顔を見た事はご存知ですよね」
「あぁ、そんな話をしていたな」
「その話、ここ以外ではしていないんです
そして、その話の翌日には犯人はヘルメットをしていた」
「偶然にしては出来すぎている、と」
「はい」
窓の外には夕暮れが広がっていた
どこからか桜の花びらが一枚、部屋の中に入ってきた
「それと、言いましたよね俺、犯人の顔を見ているんです」
「……」
「どこかで見た事あると思ったら、先生に似ていたんですよ」
それで…
そう続けようとした時、羽野先生は徐に立ち上がった
何か手の中で光ったような気がした
「見事だ」
先生の手が弧を描く
その軌道から俺は飛び退くだけで精いっぱいだった
「どうしてこんな事を…」
「こんなこと君に言ってもわからないだろうね
最近の中学生は堕落している
藤崎と言えば、有名な名門校のはずだ
自分で言うのも何だが、私も藤崎の出身でね
当時はもっと規律の正しい良い学校だった」
「先生…」
「だが、最近の子はどうだ
サボリ目的で平然と授業を抜け出しここへ来る
保健室は本当に気分の悪い人、怪我した人が活用する場所なんだ
サボリのたまり場ではない」
羽野先生は段々と声を荒げる
正直、こんな羽野先生を見るのは初めてだ
「生徒を襲えば、保護者が来る
保護者がいるのなら、大抵の子は大人しくなるものだ」
「でも、人殺しまでしなくてもよかったんではないですか?」
「山野さんか? あれは事故だよ」
「事故ってそんな言葉で片づけていい事では…」
「そして、君も事故だ」
「え…?」
「学校と言う所は便利なとこだよ
なんでも事故として解決できる
君は無謀だったんだよ、そんな殺人犯の処へたった一人で来るのだから」
先生の持つハサミが俺に向かってくる
あとちょっとで届く…そんな瞬間に保健室のドアが勢いよく開いた
「久遠君!!」
立花さんが飛び出してくる
後ろには天地先生がレコーダーを持っていた
「生憎、一人ではないんですよ」
「君は……」
アニメでは見た事のあるシーン
ソレを完遂した俺には思わず笑みがこぼれた
翌日、この事件は大きく報道されることとなった
どのチャンネルに変えてもこの藤崎の連続ひき逃げ事件の事ばかり
登校中も取材班から質問攻めにされるものの、
まさか俺が犯人を追いつめましたなんて言えるわけない
厳密にはあの後、天地先生の諭しもあり
羽野先生はひき逃げ犯の兄弟と共に自首をした
時報が鳴る
先生が教室に入ってくる
「皆、いきなりの事で戸惑っているかも知れないが、
無理はせず、だが、気を引き締めて勉学に励むように」
そう言って天地先生はホームルームを始めた
------
一話完結
この程度のものしか作れません(泣)
意外に、二話時間かかるかも…
もうちょっとなんだけれど、そこが難しい
まぁ、どうせ考えたってろくなトリック思いつくわけないんですが
今日、風強かった
だんだん冬らしくなってきました
------
「何を言い出すかと思ったら…
そういうからかいは良くないな」
「からかい…ですか」
「…いいだろう、話は聞こう」
羽野先生も俺に向き合った
「解けたんです、神出鬼没のバイクの謎が
簡単なことだったんですよ
バイクは犯行時以外には外を動いていなかった」
「と、言うと?」
「トラックの中に入っていたんです
思い出したんですよ、俺
毎回同じようなトラックが通っていた事を」
「ふ~ん、つまり
バイクは犯行時以外はトラックの中だったと言いたいんだね」
「そうです」
「それは名推理だ 是非とも警察に助言してやってくれ」だけど
俺はゴクリと唾を飲み込んだ
「それと俺が犯人の一味だという事とは関係ないよな」
「俺が犯人の顔を見た事はご存知ですよね」
「あぁ、そんな話をしていたな」
「その話、ここ以外ではしていないんです
そして、その話の翌日には犯人はヘルメットをしていた」
「偶然にしては出来すぎている、と」
「はい」
窓の外には夕暮れが広がっていた
どこからか桜の花びらが一枚、部屋の中に入ってきた
「それと、言いましたよね俺、犯人の顔を見ているんです」
「……」
「どこかで見た事あると思ったら、先生に似ていたんですよ」
それで…
そう続けようとした時、羽野先生は徐に立ち上がった
何か手の中で光ったような気がした
「見事だ」
先生の手が弧を描く
その軌道から俺は飛び退くだけで精いっぱいだった
「どうしてこんな事を…」
「こんなこと君に言ってもわからないだろうね
最近の中学生は堕落している
藤崎と言えば、有名な名門校のはずだ
自分で言うのも何だが、私も藤崎の出身でね
当時はもっと規律の正しい良い学校だった」
「先生…」
「だが、最近の子はどうだ
サボリ目的で平然と授業を抜け出しここへ来る
保健室は本当に気分の悪い人、怪我した人が活用する場所なんだ
サボリのたまり場ではない」
羽野先生は段々と声を荒げる
正直、こんな羽野先生を見るのは初めてだ
「生徒を襲えば、保護者が来る
保護者がいるのなら、大抵の子は大人しくなるものだ」
「でも、人殺しまでしなくてもよかったんではないですか?」
「山野さんか? あれは事故だよ」
「事故ってそんな言葉で片づけていい事では…」
「そして、君も事故だ」
「え…?」
「学校と言う所は便利なとこだよ
なんでも事故として解決できる
君は無謀だったんだよ、そんな殺人犯の処へたった一人で来るのだから」
先生の持つハサミが俺に向かってくる
あとちょっとで届く…そんな瞬間に保健室のドアが勢いよく開いた
「久遠君!!」
立花さんが飛び出してくる
後ろには天地先生がレコーダーを持っていた
「生憎、一人ではないんですよ」
「君は……」
アニメでは見た事のあるシーン
ソレを完遂した俺には思わず笑みがこぼれた
翌日、この事件は大きく報道されることとなった
どのチャンネルに変えてもこの藤崎の連続ひき逃げ事件の事ばかり
登校中も取材班から質問攻めにされるものの、
まさか俺が犯人を追いつめましたなんて言えるわけない
厳密にはあの後、天地先生の諭しもあり
羽野先生はひき逃げ犯の兄弟と共に自首をした
時報が鳴る
先生が教室に入ってくる
「皆、いきなりの事で戸惑っているかも知れないが、
無理はせず、だが、気を引き締めて勉学に励むように」
そう言って天地先生はホームルームを始めた
------
一話完結
この程度のものしか作れません(泣)
なんか、ゴースとゴーストみたいな組み合わせになりました
ユタラ、出番です(笑)
第二話、大体の構想とトリックはできてきました
このシリーズ、「赤い墓」とかどうでしょう
う~ん、そこまで大層なものでもないかな…?
もうちょっと考えようそうしよう
漫画の本編は「水の墓標を刻んで」っていう
サブタイトルを考えています
外伝は「ダンシングベリー」って読みます、アレ
ただ、カイル達の小文のサブタイトルは全く思い浮かばない
なんかいい案あったら教えてやってください(笑)
これでしばらく、本編の更新止まるな…
------
結局、残りの授業の時間を保健室で過ごすこととなった
海寺が俺のカバンを持ってきた
「おーい、大丈夫かーー」久遠ーー
「大丈夫ですか?」
立花さんの赤っぽい髪と茶色い眼がひょっこりと見えた
「今日も一緒に帰りませんか?」
両親が共に来れない俺と立花さんに天地先生が付き添うこととなった
まさか俺の微かな思いがかなうとも知らずに
しかし、願いは叶わなかった
俺たちは校門を出ようとしたその時、再び聞こえる悲鳴
天地先生が俺たちをかばう
「待ちやがれ!!」
「キャアアア」
バイクを数人の親が追う
しかし追いつけるはずもなく
事件のせいで部活が中止されていただけに
帰宅途中の生徒が多い時間だった
その中で起きた事件
タイミングを狙ったとしか思えないくらいだった
「ヘルメット…!!」
昨日はヘルメットなんてしていなかったはず
天地先生はバイクの行った方に走って行ったが、
少ししたら戻ってきた
「ナンバープレートが付いていなかった」
「昨日と同じ、白いバイク…でしたね」
「あぁ」2人とも無事か?
校門前の道路は騒然としつつも、冷静だった
どこからか救急車の音が聞こえ始めた
車、トラック、車、車、トラック
淡々と眼の前を通り過ぎて行った
昨日と同じ事件同じ道、同じ3人
唯一違うのは交差点でバイクが暴走してこなかったくらいだろう
「おかしいと思いませんか?」
「何がだ?」久遠
「あんなに目撃者がいるのに、どうして犯人が捕まらないのですか?」
「目撃証言だけでは難しいのだろう」ひき逃げなんてそんなものだ
「いいトコ付くな」
交差点を曲がったくらいに、堀田刑事がいた
「そこなんだよ、問題は
あれだけ目立つ事をしておきながら、まったくもって見つからない」
「そういう事、外部に話していいんですか?」
天地先生が嫌な顔をする
「いやはや、構わないさ」
はっはっはっ、と笑う堀田刑事の横で糸川刑事は軽く頭を下げた
「他の生徒も…ですか?」
意外だった
てっきり俺たちだけだと思っていたのだが、そうでもなかったらしい
そんな話は一切聞いていなかった
「そうだ、君たち以外にもひかれかかった生徒が数人いてな
生徒を襲った経路は時間と共にわかっている」
ただ、その前後…奴らが何処から現れて何処に消えたのかがよくわかっていない
堀田刑事はメモを見ながらポリポリと頭をかく
「この際だから言っておくが…」
天地先生が少し暗い顔をして言葉を続けた
「犯人は学校の関係者ではないかと思われる」
「え?」
立花さんと俺の声が重なった
「生徒の下校時間に合わせたり、通学路を狙ったり」
山野さんも下校途中だったしな
「偶然にしてはできすぎてる」そういう事ですね
「怖い…」
立花さんのポソリと言った一言に
堀田刑事は悪い、と付け加えた
「でも、お陰で段々と犯人を追いつめている…そんな気がするんだ」
「そういえば…」
ふと思った
「どうした?」
「いえ、なんでもないです」
何かあったらすぐに言ってくれ、そう堀田刑事は続けた
翌日もまた淡々と過ぎて行った
ざわつく教室
授業が終わり、皆が下校する時間だ
事件のせいで保護者同伴の登下校となった今、部活動も中止されている
すでに校門近くには保護者の姿がたくさん見え、
いつものように迎えのない俺と立花さんは天地先生と帰ることとなった
「なぁ、久遠、そこのシャーペン取ってくれ」
「どこ?」
「そこそこ」
海寺の指差す先を見てみるもペンなどない
そこに皇が手を伸ばす「これか?」
「そうそう、ソレソレ」
皇が手を伸ばしたのは海寺の筆箱
「中に入ってるって言ってくれよ」
「悪ぃ悪ぃ」
海寺は皇からペンを受け取ると学級日誌を書き始めた
「中に入っているのによくわかったな皇」
「まぁ、カンだ」
フとした笑いが浮かぶ
まったく、筆箱の中に入っているペンなど
指差されてもわかるわけがない
「え……」
「どうした?久遠?」
海寺が顔をのぞかせた
「久遠、帰るぞ~」
「帰りましょう、久遠君」
「先生、立花さん…」
気付いてしまった
いや、どうして今まで思いつかなかったのだろう
「すみません、俺…」
ちょっと寄るところがあるんですけれど
「こんな時間に何かあったか?もう下校時間だろ?」
「羽野先生…」
「どうかしたのかい?」気分が悪くなったとか?
保健室の椅子に座る羽野先生に
俺は正面から向き合った
まぁ座ってくれ、そう羽野先生は進めた
ユタラ、出番です(笑)
第二話、大体の構想とトリックはできてきました
このシリーズ、「赤い墓」とかどうでしょう
う~ん、そこまで大層なものでもないかな…?
もうちょっと考えようそうしよう
漫画の本編は「水の墓標を刻んで」っていう
サブタイトルを考えています
外伝は「ダンシングベリー」って読みます、アレ
ただ、カイル達の小文のサブタイトルは全く思い浮かばない
なんかいい案あったら教えてやってください(笑)
これでしばらく、本編の更新止まるな…
------
結局、残りの授業の時間を保健室で過ごすこととなった
海寺が俺のカバンを持ってきた
「おーい、大丈夫かーー」久遠ーー
「大丈夫ですか?」
立花さんの赤っぽい髪と茶色い眼がひょっこりと見えた
「今日も一緒に帰りませんか?」
両親が共に来れない俺と立花さんに天地先生が付き添うこととなった
まさか俺の微かな思いがかなうとも知らずに
しかし、願いは叶わなかった
俺たちは校門を出ようとしたその時、再び聞こえる悲鳴
天地先生が俺たちをかばう
「待ちやがれ!!」
「キャアアア」
バイクを数人の親が追う
しかし追いつけるはずもなく
事件のせいで部活が中止されていただけに
帰宅途中の生徒が多い時間だった
その中で起きた事件
タイミングを狙ったとしか思えないくらいだった
「ヘルメット…!!」
昨日はヘルメットなんてしていなかったはず
天地先生はバイクの行った方に走って行ったが、
少ししたら戻ってきた
「ナンバープレートが付いていなかった」
「昨日と同じ、白いバイク…でしたね」
「あぁ」2人とも無事か?
校門前の道路は騒然としつつも、冷静だった
どこからか救急車の音が聞こえ始めた
車、トラック、車、車、トラック
淡々と眼の前を通り過ぎて行った
昨日と同じ事件同じ道、同じ3人
唯一違うのは交差点でバイクが暴走してこなかったくらいだろう
「おかしいと思いませんか?」
「何がだ?」久遠
「あんなに目撃者がいるのに、どうして犯人が捕まらないのですか?」
「目撃証言だけでは難しいのだろう」ひき逃げなんてそんなものだ
「いいトコ付くな」
交差点を曲がったくらいに、堀田刑事がいた
「そこなんだよ、問題は
あれだけ目立つ事をしておきながら、まったくもって見つからない」
「そういう事、外部に話していいんですか?」
天地先生が嫌な顔をする
「いやはや、構わないさ」
はっはっはっ、と笑う堀田刑事の横で糸川刑事は軽く頭を下げた
「他の生徒も…ですか?」
意外だった
てっきり俺たちだけだと思っていたのだが、そうでもなかったらしい
そんな話は一切聞いていなかった
「そうだ、君たち以外にもひかれかかった生徒が数人いてな
生徒を襲った経路は時間と共にわかっている」
ただ、その前後…奴らが何処から現れて何処に消えたのかがよくわかっていない
堀田刑事はメモを見ながらポリポリと頭をかく
「この際だから言っておくが…」
天地先生が少し暗い顔をして言葉を続けた
「犯人は学校の関係者ではないかと思われる」
「え?」
立花さんと俺の声が重なった
「生徒の下校時間に合わせたり、通学路を狙ったり」
山野さんも下校途中だったしな
「偶然にしてはできすぎてる」そういう事ですね
「怖い…」
立花さんのポソリと言った一言に
堀田刑事は悪い、と付け加えた
「でも、お陰で段々と犯人を追いつめている…そんな気がするんだ」
「そういえば…」
ふと思った
「どうした?」
「いえ、なんでもないです」
何かあったらすぐに言ってくれ、そう堀田刑事は続けた
翌日もまた淡々と過ぎて行った
ざわつく教室
授業が終わり、皆が下校する時間だ
事件のせいで保護者同伴の登下校となった今、部活動も中止されている
すでに校門近くには保護者の姿がたくさん見え、
いつものように迎えのない俺と立花さんは天地先生と帰ることとなった
「なぁ、久遠、そこのシャーペン取ってくれ」
「どこ?」
「そこそこ」
海寺の指差す先を見てみるもペンなどない
そこに皇が手を伸ばす「これか?」
「そうそう、ソレソレ」
皇が手を伸ばしたのは海寺の筆箱
「中に入ってるって言ってくれよ」
「悪ぃ悪ぃ」
海寺は皇からペンを受け取ると学級日誌を書き始めた
「中に入っているのによくわかったな皇」
「まぁ、カンだ」
フとした笑いが浮かぶ
まったく、筆箱の中に入っているペンなど
指差されてもわかるわけがない
「え……」
「どうした?久遠?」
海寺が顔をのぞかせた
「久遠、帰るぞ~」
「帰りましょう、久遠君」
「先生、立花さん…」
気付いてしまった
いや、どうして今まで思いつかなかったのだろう
「すみません、俺…」
ちょっと寄るところがあるんですけれど
「こんな時間に何かあったか?もう下校時間だろ?」
「羽野先生…」
「どうかしたのかい?」気分が悪くなったとか?
保健室の椅子に座る羽野先生に
俺は正面から向き合った
まぁ座ってくれ、そう羽野先生は進めた
「単刀直入にいっていいですか?」
「何がだい?」
「先生、ですよね」
「何が?」
俺は深呼吸をした
こういうのアニメでは見たことがあるけれど
実際にやるのは結構疲れそうだ
「あのバイクの暴走事件、先生は犯人の一味ですよね」
------
犯人解明