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日々思うこととか、アニメの感想とか かなり気まぐれです ネタバレ要注意!
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なんか、ゴースとゴーストみたいな組み合わせになりました
ユタラ、出番です(笑)


第二話、大体の構想とトリックはできてきました
このシリーズ、「赤い墓」とかどうでしょう
う~ん、そこまで大層なものでもないかな…?
もうちょっと考えようそうしよう

漫画の本編は「水の墓標を刻んで」っていう
サブタイトルを考えています
外伝は「ダンシングベリー」って読みます、アレ

ただ、カイル達の小文のサブタイトルは全く思い浮かばない
なんかいい案あったら教えてやってください(笑)


これでしばらく、本編の更新止まるな…

------

結局、残りの授業の時間を保健室で過ごすこととなった
海寺が俺のカバンを持ってきた
「おーい、大丈夫かーー」久遠ーー
「大丈夫ですか?」
立花さんの赤っぽい髪と茶色い眼がひょっこりと見えた
「今日も一緒に帰りませんか?」



両親が共に来れない俺と立花さんに天地先生が付き添うこととなった
まさか俺の微かな思いがかなうとも知らずに
しかし、願いは叶わなかった

俺たちは校門を出ようとしたその時、再び聞こえる悲鳴
天地先生が俺たちをかばう

「待ちやがれ!!」
「キャアアア」

バイクを数人の親が追う
しかし追いつけるはずもなく

事件のせいで部活が中止されていただけに
帰宅途中の生徒が多い時間だった

その中で起きた事件
タイミングを狙ったとしか思えないくらいだった


「ヘルメット…!!」
昨日はヘルメットなんてしていなかったはず
天地先生はバイクの行った方に走って行ったが、
少ししたら戻ってきた
「ナンバープレートが付いていなかった」
「昨日と同じ、白いバイク…でしたね」
「あぁ」2人とも無事か?

校門前の道路は騒然としつつも、冷静だった
どこからか救急車の音が聞こえ始めた

車、トラック、車、車、トラック
淡々と眼の前を通り過ぎて行った



昨日と同じ事件同じ道、同じ3人
唯一違うのは交差点でバイクが暴走してこなかったくらいだろう

「おかしいと思いませんか?」
「何がだ?」久遠
「あんなに目撃者がいるのに、どうして犯人が捕まらないのですか?」
「目撃証言だけでは難しいのだろう」ひき逃げなんてそんなものだ

「いいトコ付くな」
交差点を曲がったくらいに、堀田刑事がいた
「そこなんだよ、問題は
 あれだけ目立つ事をしておきながら、まったくもって見つからない」
「そういう事、外部に話していいんですか?」
天地先生が嫌な顔をする
「いやはや、構わないさ」
はっはっはっ、と笑う堀田刑事の横で糸川刑事は軽く頭を下げた


「他の生徒も…ですか?」
意外だった
てっきり俺たちだけだと思っていたのだが、そうでもなかったらしい
そんな話は一切聞いていなかった
「そうだ、君たち以外にもひかれかかった生徒が数人いてな
 生徒を襲った経路は時間と共にわかっている」
ただ、その前後…奴らが何処から現れて何処に消えたのかがよくわかっていない
堀田刑事はメモを見ながらポリポリと頭をかく
「この際だから言っておくが…」
天地先生が少し暗い顔をして言葉を続けた
「犯人は学校の関係者ではないかと思われる」
「え?」
立花さんと俺の声が重なった
「生徒の下校時間に合わせたり、通学路を狙ったり」
山野さんも下校途中だったしな

「偶然にしてはできすぎてる」そういう事ですね
「怖い…」
立花さんのポソリと言った一言に
堀田刑事は悪い、と付け加えた
「でも、お陰で段々と犯人を追いつめている…そんな気がするんだ」
「そういえば…」
ふと思った
「どうした?」
「いえ、なんでもないです」
何かあったらすぐに言ってくれ、そう堀田刑事は続けた


翌日もまた淡々と過ぎて行った
ざわつく教室
授業が終わり、皆が下校する時間だ
事件のせいで保護者同伴の登下校となった今、部活動も中止されている

すでに校門近くには保護者の姿がたくさん見え、
いつものように迎えのない俺と立花さんは天地先生と帰ることとなった

「なぁ、久遠、そこのシャーペン取ってくれ」
「どこ?」
「そこそこ」
海寺の指差す先を見てみるもペンなどない

そこに皇が手を伸ばす「これか?」
「そうそう、ソレソレ」
皇が手を伸ばしたのは海寺の筆箱

「中に入ってるって言ってくれよ」
「悪ぃ悪ぃ」
海寺は皇からペンを受け取ると学級日誌を書き始めた

「中に入っているのによくわかったな皇」
「まぁ、カンだ」
フとした笑いが浮かぶ
まったく、筆箱の中に入っているペンなど
指差されてもわかるわけがない
「え……」
「どうした?久遠?」
海寺が顔をのぞかせた


「久遠、帰るぞ~」
「帰りましょう、久遠君」
「先生、立花さん…」
気付いてしまった
いや、どうして今まで思いつかなかったのだろう

「すみません、俺…」
ちょっと寄るところがあるんですけれど





「こんな時間に何かあったか?もう下校時間だろ?」
「羽野先生…」
「どうかしたのかい?」気分が悪くなったとか?

保健室の椅子に座る羽野先生に
俺は正面から向き合った

まぁ座ってくれ、そう羽野先生は進めた

「単刀直入にいっていいですか?」
「何がだい?」
「先生、ですよね」
「何が?」

俺は深呼吸をした
こういうのアニメでは見たことがあるけれど
実際にやるのは結構疲れそうだ

「あのバイクの暴走事件、先生は犯人の一味ですよね」
------
犯人解明
 

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